最後屁(読み)さいごっぺ

精選版 日本国語大辞典 「最後屁」の意味・読み・例文・類語

さいごっ‐ぺ【最後屁】

〘名〙 (「さいごべ(最後屁)」の変化した語)
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一「いざってえ段になると奴め最後っ屁をこきやがった。臭えの臭くねえのって」
ロマネスク(1934)〈太宰治〉嘘の三郎「三郎は嘘の最後っ屁の我慢できぬ悪臭をかいだやうな気がした」

さいご‐べ【最後屁】

〘名〙
イタチなどが追いつめられた時、身を防ぐために尻から放つ悪臭。さいごっぺ。
※雑俳・川柳評万句合‐宝暦一二(1762)桜二「さいご屁は大藤内がひりはじめ」
② せっぱ詰まった時、苦しまぎれに考える手段窮余一策。〔東京語辞典(1917)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「最後屁」の意味・読み・例文・類語

さいご‐べ【最後×屁】

最後っ屁」に同じ。

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