月切り(読み)ツキギリ

デジタル大辞泉 「月切り」の意味・読み・例文・類語

つき‐ぎり【月切り】

ある物事期間を、1か月または幾月と限って定めること。
「―の算用に相納め、地獄極楽の修復料に致すべき事」〈浮・風俗遊仙窟・四〉
月掛かり」に同じ。
「これは都の―に隠し置かれし手煎ぢゃ」〈浄・松風村雨

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の月切りの言及

【暦注】より

…しかし,戦後になって出版の自由は暦注の自由となり再び盛大に行われるようになった。暦注の日取りについては節切り,月切り,不断の三つの方法がある。節切りとは節月を用いることで,例えば江戸時代最高の凶日とされた黒日は,正月は戌(いぬ)の日,2月は辰(たつ)の日というように月によって異なる十二支の日が当てられるが,この場合の正月とは正月節立春から2月節啓蟄(けいちつ)の前日までのことで暦月ではない。…

※「月切り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android