有福(読み)ゆうふく

精選版 日本国語大辞典 「有福」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐ふく イウ‥【有福】

〘名〙 (形動) さいわいのあること。ゆたかなこと。富みさかえること。また、そのさま。裕福。〔易林本節用集(1597)〕
雑俳替狂言(1702)「世はゆふゆふと有福になる」 〔易経‐泰卦〕

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デジタル大辞泉 「有福」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐ふく〔イウ‐〕【有福】

[名・形動]富み栄えること。また、そのさま。裕福。
「―な生計くらしをしている事と」〈漱石

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改訂新版 世界大百科事典 「有福」の意味・わかりやすい解説

有福[温泉] (ありふく)

島根県江津(ごうつ)市南西部にある温泉。敬(うや)川支流の谷あいにあり,三方を山に囲まれ,旅館が川をはさんでひな壇状に並び〈山陰伊香保〉の名がある。泉温30~47℃の無色透明単純泉で,御前湯,桜湯,早月(さつき)湯,弥生湯の古くからのものが知られる。原爆被爆者のための療養研究施設もある。付近には,神代イチョウの巨木(周囲約8m,高さ約27m)があり,建武年間(1334-38)創立の福泉寺も有名。
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世界大百科事典(旧版)内の有福の言及

【有徳銭】より

…有得銭とも書く。あるいは徳銭,徳役,有福ともいう。中世では徳=得であり,有徳人とは富裕な人をいった。…

※「有福」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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