朝鮮平和構想(読み)ちょうせんへいわこうそう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「朝鮮平和構想」の意味・わかりやすい解説

朝鮮平和構想
ちょうせんへいわこうそう

朝鮮半島における紛争解決,平和維持の構想。古くは,第2次世界大戦中の F.ルーズベルトの信託統治構想をあげることができる。朝鮮戦争後は,1960年代に入り,M.マンスフィールド,金三奎らの朝鮮中立化構想,また 70年代に入り,ロカルノ方式による朝鮮半島の安全保障構想などがある。南北朝鮮の国連同時加入,米日,中ソの交差承認 (クロス承認) ,四者・六者会談,非核平和地域設定などの構想はその延長上にある。これらは実現にはいたらなかったが,91年9月に南北朝鮮は国連に同時加盟すると同時に,12月には「南北間の和解,不可侵および交流協力」に調印するとともに「朝鮮半島の非核化」に合意した。

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