期末効果

人材マネジメント用語集 「期末効果」の解説

期末効果

・人事評価時に評価者が陥りやすいエラーで、評価期間全ての事象(業績態度、行動等)を評価の対象にするのではなく、期末(評価結果が評価を実施するタイミング
に近い時点)の事象が強く印象に残り、評価結果に影響する傾向を指す。
・評価対象期間が半年、一年など長期になる場合に起こりやすい。原因としては、被評価者を評価するための情報が少なすぎるため(適切に評価出来なくて)に、直近
事象をもって評価してしまうことなどが考えられる。
・期末効果は、人事評価時における正当な評価との乖離を意味し、人事評価時に評価者が留意する事項の一つとして捉えられている。
・期末効果の予防策としては、部下の行動や実績に関する事象を、日ごろから書き溜められるチェックツールを作成し、活用することである。また、半年、1年の長期間
の評価期間の間に、中間評価を挟み刻むことで事実に即した評価を図ることなどが考えられる。
・尚、類似する効果で直近効果が存在する。

出典 (株)アクティブアンドカンパニー人材マネジメント用語集について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android