期間損益(読み)きかんそんえき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「期間損益」の意味・わかりやすい解説

期間損益
きかんそんえき

一会計期間における企業の経常的な活動から生じた利益または損失収益から,それを得るために使われた費用を差引いて計算される。企業規模が次第に大きくなり,それに伴う株式所有の分散の結果,株主債権者,その他の利害関係者にとって企業の収益力を知る必要性が高まる。損益計算書期間外損益や臨時的損益が含まれていれば,純利益数字は偶然的な要因によってゆがめられ,正常な収益力を示さない。期間損益は発生に経常性の認められる損益であり,偶然的な要因の含まれない企業の正常な収益力を示す。収益と費用の差額を測る損益法と,期首資本と期末資本とを比較して測る財産法の2種がある。

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世界大百科事典(旧版)内の期間損益の言及

【期間利益】より

…差額がマイナスの場合は期間損失という。また両者を総称したものが期間損益である。期間利益には,その期の経常的な営業活動に起因する経常利益のほか,突発的災害損失,巨額の固定資産売却益などの臨時損益や取立て不能で償却した債権の回収益のような前期損益修正項目などの経常的でないものが含まれる。…

※「期間損益」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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