期限の利益(読み)きげんのりえき

精選版 日本国語大辞典 「期限の利益」の意味・読み・例文・類語

きげん【期限】 の 利益(りえき)

法律行為期限がつけられることによって生ずる当事者利益債務者が期限の到来するまでは債務を履行しないでよいという利益など。
民法(明治二九年)(1896)一三六条「期限の利益は之を抛棄することを得」

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デジタル大辞泉 「期限の利益」の意味・読み・例文・類語

きげん‐の‐りえき【期限の利益】

期限が定められていることによって債務者が受ける利益。例えば、借金返済期限が設定されている場合、債務者は期限が到来するまでは返済する義務はなく、また返済を求められることもない。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の期限の利益の言及

【期限】より

…このことは,債務者にとって履行が猶予されていることを意味する。これを〈期限の利益〉という。債務者は,債権者を害しないかぎり期限の利益を放棄できるとともに,一定の事由(破産宣告など)が生じた場合にはこれを喪失する(民法137条)。…

※「期限の利益」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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