木に縁りて魚を求む(読み)キニヨリテウオヲモトム

デジタル大辞泉 「木に縁りて魚を求む」の意味・読み・例文・類語

りてうおもと

《「孟子」梁恵王上から》方法を誤ると目的は達せられないことのたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

故事成語を知る辞典 「木に縁りて魚を求む」の解説

木に縁りて魚を求む

やり方をまちがえると、何も得られないことのたとえ。的外れで、おろかな行為のたとえ。

[使用例] 容貌の点もさることながら……その人品といい、その物腰といい、ナポレオン面影ガストンに求めることは木によって魚をもとめるよりもむつかしい[遠藤周作*おバカさん|1959]

[由来] 「孟子りょうのけいおう・上」に見える、孟子のセリフから。孟子が、せいという国の王と面会したときのこと。中国の覇者になりたいという気持ちでいっぱいの王のようすを見て取った孟子は、「戦争によってその望みをかなえようとするのは、『木に縁りて魚を求む(木に登って、魚を捕まえようとする)』ようなものです」と述べて、仁政を施すことの大切さを訴えたのでした。

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ことわざを知る辞典 「木に縁りて魚を求む」の解説

木に縁りて魚を求む

魚を取るのに、木に登るようなまちがったやり方をすること。的外れで、おろかな行為のたとえ。

[使用例] 容貌の点もさることながら……その人品といい、その物腰といい、ナポレオンの面影をガストンに求めることは木によって魚をもとめるよりもむつかしい[遠藤周作*おバカさん|1959]

[解説] やり方をまちがえると、何にも得られないことのたとえ。「孟子・梁恵王―上」にあることばから。

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