木戸銭(読み)きどせん

精選版 日本国語大辞典 「木戸銭」の意味・読み・例文・類語

きど‐せん【木戸銭】

〘名〙 (木戸口で支払うところから) 興行を見物するために払う入場料。見物料。木戸
浮世草子男色大鑑(1687)六「毎日木戸銭(キドセン)出だし、此の狂言に、滝井山三郎が出ますると云ふ時に入りて」

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デジタル大辞泉 「木戸銭」の意味・読み・例文・類語

きど‐せん【木戸銭】

興行見物のために入り口で払う料金。入場料。木戸。
[類語]料金代金勘定会計支払い精算愛想あいそ愛想あいそお代清算決済代価手数料月謝有料対価手間賃賃金使用料送料倉敷料原稿料入場料授業料口銭湯銭運賃借り賃貸し賃宿賃店賃たなちん家賃間代部屋代室料席料席代下宿代場所代場代地代

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世界大百科事典(旧版)内の木戸銭の言及

【木戸】より

…なお,芝居や相撲など見世物興行の際の観客の出入口も木戸という。この場所で客寄せのための口上をいう番人も木戸番,見物料を木戸銭という。【玉井 哲雄】。…

【仲間事】より

…江戸幕府の民事裁判手続(出入筋(でいりすじ))において,訴権が認められなかった債権関係をいう。《公事方御定書(くじかたおさだめがき)》は,〈連判証文有之諸請負徳用割合請取候定〉(共同事業者相互間の損益勘定),〈芝居木戸銭〉(座元・金主間の収益配分),〈無尽金〉(頼母子講(たのもしこう)の掛金・当り金請求)の3種を規定している。これらはいずれも当事者間の強い信頼関係を基礎とした〈相対(あいたい)〉の契約によるものであり,一方,契約の内容自体,収益的性格が強く封建道徳上好ましからざるものと考えられたため,たとえ紛争が生じても権力が関与する必要はないとされたのである。…

※「木戸銭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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