木曾の桟(読み)きそのかけはし

世界大百科事典(旧版)内の木曾の桟の言及

【木曾路】より

…後説をとると,《三代実録》に合い,蝦夷征討を前に東北地方への短縮路を開いたと考えられるが,奈良時代以降ここを通過した確実な記録がなく,V字谷の沿岸道路の維持が不可能で,ほとんど利用されなかったことになる。木曾の桟(かけはし)(現,長野県木曾郡上松町)も歌枕で著名だが,平安時代には神坂峠にあったとされている。【水野 柳太郎】
[近世]
 木曾路とは,江戸と京都を結ぶ江戸時代の幹線道路中山道のうち,木曾谷の北は松本境桜沢から南の美濃境十曲峠まで23里(約90km)の間の街道をさした。…

【三奇橋】より

…日本の古橋の中でとくに構造的に変わったものとしてあげられてきた岩国(山口県)の錦帯橋,甲斐(山梨県)の猿橋,黒部(富山県)の愛本橋をいう。愛本橋の代りに木曾の桟(かけはし)あるいは祖谷(いや)(徳島県)のかずら橋を入れる説もあるが,桟はけわしい崖に沿って板をかけ渡した橋で,構造的には上述の諸橋ほどの特色はない。錦帯橋は1673年(延宝1)に創建された木造アーチを主体とする優美な橋,猿橋は少なくとも13世紀以前にはつくられていたに違いないはね木橋である。…

※「木曾の桟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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