木辺 孝慈(読み)キベ コウジ

20世紀日本人名事典 「木辺 孝慈」の解説

木辺 孝慈
キベ コウジ

明治〜昭和期の真宗木辺派僧侶 真宗木辺派第20世門主。



生年
明治14(1881)年4月11日

没年
昭和44(1969)年1月23日

出生地
京都府京都市下京区

旧姓(旧名)
大谷

別名
幼名=嶺麿,前名=尊行

経歴
真宗本願寺派(西本願寺)第21世法主・光尊(明如)の二男。西本願寺筆頭連枝であったが、明治27年木辺淳慈の養子となり、木辺派を継いで法名尊行を孝慈改名。28年第20世門主(真宗木辺派管長)となった。29年男爵。生来学問好きで、宗乗、余乗、普通学を麻田駒之助、前田慧雲、辻円証に学び、真宗教義を是山恵覚に、法華玄義・摩訶止観を天台宗田村徳海に、即身成仏義を真言宗玉山隆延に、唯識を法相宗佐伯定胤に、禅道を豊田毒堪に、哲学を野々村直太郎に学んだ。大正2年に広島へ巡教、11年には真宗開宗七百年記念伝導に出るなど地方巡教の旅を続けた。また荒廃した錦織寺再興のため維持会財団を組織、殿堂を修復した。著書に「宗祖の自行」「教行信証の大意」「御親教集」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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