木銭（読み）きせん

精選版 日本国語大辞典

き‐せん【木銭】

〘名〙

① ＝きちん（木賃）①

※上杉家文書‐慶長一九年（1614）一〇月一九日・上杉定勝自筆古案「道中之御書出 定 一 路次中宿々木銭之事」

② 「きせんやど（木銭宿）」の略。

※歌舞伎・霜夜鐘十字辻筮（1880）三幕「木銭(キセン)に等しき安泊り」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

き‐せん【木銭】

「木賃きちん」に同じ。

出典　小学館

世界大百科事典（旧版）内の木銭の言及

【木賃宿】より

…古代から近代にかけて，旅行者が携帯した米または干飯（ほしいい）を炊（かし）ぐための薪代を受け取って，宿泊させた宿屋をいう。木賃とは薪代のことで，木銭とも称し，これが宿賃となった。1611年(慶長16)の幕府法令は，木賃代を人は銭3文，馬は6文と規定するが，これは馬の使用湯量が多いためである。…

※「木銭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」