未(漢字)

普及版 字通 「未(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 5画

[字音] ミ・ビ
[字訓] いまだ・ゆくすえ・ひつじ

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 象形
木の枝葉の茂りゆく形。〔説文〕十四下に「味なり。六味なり。五行、木は未に老ゆ。木の枝を重ぬるに象るなり」とする。枝葉の伸びる形で、これを剪裁するを制という。「未だ」のように時の関係に用いるのは仮借の用法で、否定詞との関係がある。

[訓義]
1. いまだ~ず、いまだ、いまだし、あらず、いな。
2. ゆくすえ、つぐ。
3. 十二支のひつじ。

[古辞書の訓]
名義抄〕未 イマダシ・イマダ~セズ・イマダ~スマジ・ナシ・セズ

[部首]
〔説文〕〔玉〕に十二支の一として部首を立てるが、部属の字はない。もと木部にあるべき字である。

[声系]
〔説文〕に未声として味・眛・昧・寐・・妹など七字を収める。眛・昧・寐には、冥昧の意を含むようである。

[語系]
未・勿miutは同声。末muat、蔑miat、mak、靡miai、無miua、(亡)・罔miuangはみな否定の意に仮借して用い、また冥昧の意を含むものがある。

[熟語]
未央・未可未冠未幾・未形未決未見未熟未詳未尽未遂未成未然未曾未知未定・未・未発・未半未必未聞未亡・未満未明・未来未了

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android