出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
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…本来の説経節の特徴や魅力をうかがわせるのは,明暦以前の正本である。
[詞章と特徴]
明暦以前の説経節をかりに古説経と呼ぶなら,それらの作品の冒頭には,〈国を申さば丹後国,金焼(かなやき)地蔵の御本地(ごほんじ)を,あらあら説きたてひろめ申すに〉(《山荘太夫》)といった本地語りがある。この詞章を見ると,七五調またはその変形を単位として語られることがわかり,丹後を信濃に,金焼地蔵を親子地蔵に変化させると《苅萱》の本地語りにも転用できることがわかる。…
…日本の神祇と仏菩薩の関係を説くために考え出された理論を本地垂迹説という。本地垂迹の語はもと《法華経》寿量品にあり,永遠不滅の理想的釈迦を本地とし,歴史的現実の生身となって布教した釈迦を垂迹とするもので,これを神仏の関係に転用したのである。…
※「本地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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