本院(読み)ホンイン

デジタル大辞泉 「本院」の意味・読み・例文・類語

ほん‐いん〔‐ヰン〕【本院】

主となる院。分院に対していう。
この院。
上皇または法皇が同時に二人以上ある場合、その中の第一の人。新院中院に対していう。一の院。
「父の帝をば、今は―と申す」〈増鏡おどろの下〉
アクセント1はホンイン2ンイン。

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精選版 日本国語大辞典 「本院」の意味・読み・例文・類語

ほん‐いん ‥ヰン【本院】

〘名〙
① 院と名のつくところの主となる院。
平中(965頃)三九「本院の大臣も出でたまひて」
② 平安中期以後、上皇が同時に二人以上ある場合に、第一の上皇をいう。中院・新院に対していう。一の院。
※中右記‐大治四年(1129)正月三日「今夕本院初遷御白河北新造御所
③ この院。
朝野新聞‐明治一〇年(1877)一一月一三日「志願の者は来る廿五日迄本院へ可申出〈略〉東京府病院」

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