朱墨(読み)しゅぼく

精選版 日本国語大辞典 「朱墨」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐ぼく【朱墨】

〘名〙
① 朱と墨(すみ)。また、朱筆墨筆。転じて、文章推敲添削記帳をいう。
※漢書列伝景徐抄(1477‐1515)陳勝項籍第一「其を人の名に朱点を加へたも一説であらう、いさしらず、朱墨のあやまりか」 〔魏志注〕
② 朱粉をにかわで練り固めた朱色の墨。しゅずみ。
※俳諧・詞林金玉集(1679)一三「朱墨もて書や山路の色葉歌〈兼時〉」 〔蘇軾‐和陶貧士詩〕

しゅ‐ずみ【朱墨】

〘名〙 朱砂(しゅしゃ)などをにかわでねり固めた墨。朱錠(しゅじょう)。しゅぼく。
歌舞伎・いとなみ六方(1674頃)「しゅずみけしすみひたいのすみ」

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デジタル大辞泉 「朱墨」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐ずみ【朱墨】

朱粉をにかわで固めた墨。赤墨。朱錠。しゅぼく。

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普及版 字通 「朱墨」の読み・字形・画数・意味

【朱墨】しゆぼく

朱と黒と。書の批注などに二色を分用する。また、添削。〔三国志、魏、王粛伝注に引く魏略〕(善く老子を治め、老子の爲に訓を作る。左氏傳を善くし、(あらた)めて爲に朱を作りて別異す。

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