朱邪赤心(読み)しゅやせきしん(英語表記)Zhū yé Chì xīn

改訂新版 世界大百科事典 「朱邪赤心」の意味・わかりやすい解説

朱邪赤心 (しゅやせきしん)
Zhū yé Chì xīn
生没年:?-887

中国,唐の節度使。朱邪氏は沙陀突厥の別部で,赤心の父の執宜のときに唐に内属した。赤心は龐勛(ほうくん)の乱(868-869)を討伐し,その功で大同軍節度使に任じられるとともに,李国昌という姓名を賜った。いったんは唐にそむいたが,黄巣の乱に際しては,子の李克用とともに唐を助け,代北軍節度使に任じられた。のちに後唐の荘宗が即位し,献祖の廟号を追贈された。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「朱邪赤心」の意味・わかりやすい解説

朱邪赤心
しゅやせきしん
Zhu-ye Chi-xin; Chu-yeh Ch`ih-hsin

[生]?
[没]光啓3 (887)
中国,節度使。トルコ系沙陀の人。沙陀は父朱邪執宜の代に唐に帰属塩州に置かれ,執宜は陰山府都督,代北行営招撫使となった。赤心は父を継ぎ,咸通年間(860~874),龐勛の乱平定に功を立て,大同軍節度使に任じられ,李国昌の姓名を賜わった。後唐の太祖李克用三男

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