机下(読み)キカ

デジタル大辞泉 「机下」の意味・読み・例文・類語

き‐か【机下/×几下】

相手の机の下に差し出す意》手紙で、相手に対する敬意を表す脇付わきづけとしてあて名の横に添えて書く語。案下。御机下
[類語]侍史台下足下座右硯北膝下玉案下御許御前

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「机下」の意味・読み・例文・類語

き‐か【机下】

〘名〙
① 机の下。
江戸繁昌記(1832‐36)四「机下に一壺酒を蓄(たくは)へ、書を翻して下物(さかな)と為す」
② (相手の机の下に差し出すの意で) あなたもと。おてもと。また、手紙で、敬って相手の名に添えて書く語。
万葉(8C後)一七・三九六五・題詞「聊作寸分之歌、軽奉机下、犯玉頤
※寂照宛芭蕉書簡‐貞享四年(1687)一一月二四日「霜月廿四日 芭蕉翁 寂照居士 几下」

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普及版 字通 「机下」の読み・字形・画数・意味

【机下】きか

書信脇付

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