杉浦茂(読み)スギウラシゲル

デジタル大辞泉 「杉浦茂」の意味・読み・例文・類語

すぎうら‐しげる【杉浦茂】

[1908~2000]漫画家。東京の生まれ。洋画家として帝展に入選後、田河水泡すいほう弟子となり、少年向けの時代もの・冒険漫画人気を得る。独特の世界観をもつギャグ作品は、時代を先取りしていた点で多く文化人にも影響を与えた。代表作は「猿飛佐助」「少年児雷也じらいや」「少年西遊記」など。

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百科事典マイペディア 「杉浦茂」の意味・わかりやすい解説

杉浦茂【すぎうらしげる】

画家。東京生れ。郁文館中卒。画家を志し太平洋画会研究所に入るが,生活のため漫画に転向し1932年田河水泡門下となる。1933年《思はぬ助け舟》でデビュー戦前は教育漫画などを執筆。1946年単行本《冒険ベンちゃん》を刊行。以降《アップルジャム君》《猿飛佐助》《プロレスの助》《少年地雷也》などを発表して人気漫画家となる。独特のかわいらしいキャラクターと奔放な空想によって展開される世界は近年再評価され,選集が刊行されている。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「杉浦茂」の解説

杉浦茂 すぎうら-しげる

1908-2000 昭和-平成時代の漫画家。
明治41年4月3日生まれ。昭和5年洋画で帝展に入選するが,田河水泡の内弟子となり,8年「少年倶楽部(クラブ)」でデビュー。戦後「冒険ベンちゃん」「猿飛佐助」「少年児雷也」などのギャグ漫画で人気をあつめる。平成元年児童文化功労者。平成12年4月23日死去。92歳。東京出身。郁文館中学卒。

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