李燾(読み)りとう(英語表記)Li Tao; Li T`ao

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「李燾」の意味・わかりやすい解説

李燾
りとう
Li Tao; Li T`ao

[生]政和5(1115).4.17.
[没]淳煕11(1184).2.5.
中国,南宋の史学者。眉州丹稜 (四川省丹稜県) の人。字は仁甫あるいは子真。号は巽巌。諡は文簡公。紹興8 (1138) 年の進士。初め成都華陽県主簿となり,その後二十数年間,四川省州県の地方官を歴任した。その間,正史,家集,野史などによって建隆から靖康までの新旧官制を合せて 142巻を著わした。乾道3 (67) 年行在 (臨安) に召され,尚書兵部郎中となり,国史院編修官を兼ねた。同6年には実録院の検討官となった。その後,湖北,四川,江西などに赴任したが,淳煕1 (74) 年秘閣修撰,次いで秘書監,権同修国史,権実録院同修撰として史実に専任した。その著『続資治通鑑長編』 (980巻) は特に名高い。

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世界大百科事典(旧版)内の李燾の言及

【続資治通鑑長編】より

…中国,北宋一代の歴史書。南宋の李燾(りとう)(1115‐84)の著作。司馬光の《資治通鑑》に続ける目的で,北宋太祖から欽宗に至る9代167年の詳細な事実を年代順に記述する。…

※「李燾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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