杏色(読み)あんずいろ

色名がわかる辞典 「杏色」の解説

あんずいろ【杏色】

色名の一つ。JISの色彩規格では「やわらかい黄赤」としている。一般に、バラ科アンズの熟した果実の色をさし、明るいだいだい。黄色がかった橙色から、赤みがかった橙色まで幅が広い。日本古来の色名ではなく、英名アプリコット(apricot)、仏名アプリコなどの訳語とされる。口紅、女性用の靴や衣料品カーテンなどの色として日常によく使われる。アンズ自体は種子生薬しょうやく杏仁きょうにんとして使われるなど、日本でも古くから栽培されていた。花は淡い薄紅色

出典 講談社色名がわかる辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android