出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
中国、唐代の伝奇小説。李復言(りふくげん)の編んだ伝奇集『続玄怪録(ぞくげんかいろく)』に収録。初め放蕩児(ほうとうじ)であった杜子春が、ある仙人に認められ、仙人になるための修行をし、俗界の情念を一つ一つ捨て去ることに成功するが、結局、肉親に対する愛情だけは捨てきれず、ふたたび俗界に戻されるという物語。編者李復言の伝記は伝わらないが、文宗(ぶんそう)の太和(たいわ)年間(827~835)から宣宗(せんそう)の大中(だいちゅう)年間(847~859)にかけて在世した人らしい。この時代は、牛僧孺(ぎゅうそうじゅ)の『玄怪録』をはじめとして、短編小説を集めて小説集を編むことが流行していたから、『続玄怪録』もこの風潮にのって編まれたもので、この小説も李復言の創作ではないかもしれない。芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)にも、これに基づいた作品『杜子春』がある。
[高橋 稔]
『高橋稔・西岡晴彦訳『中国の古典32 六朝・唐小説集』(1982・学習研究社)』
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新