東京ミッドタウン(読み)とうきょうみっどたうん(英語表記)Tokyo Midtown

知恵蔵 「東京ミッドタウン」の解説

東京ミッドタウン

東京都港区六本木の旧防衛庁跡地に立つ大型複合施設通称。防衛庁(現・防衛省)が市谷に移転した後の2001年、東京都は「赤坂9丁目地区再開発地区計画」を告示、三井不動産を中心とする6社のコンソーシアム落札によって用地売却を公示した。国際コンペの結果、施設の設計はスキッドモア・オーウィングス・アンド・メリル(SOML)に依頼され、07年3月30日にグランドオープンした。施設内にはホテル、住居商業施設、病院、公園など約130の施設がひしめいているが、その中にはサントリー美術館や21_21 DESIGN SIGHTのような文化施設も含まれている。施設の総床面積は約57万平方メートルに達し、またシンボルでもあるミッドタウンタワーは、高さ248mと都内の高層ビルでも随一を誇る。「デザイン」を前面に押し出すなど、他の再開発プロジェクトと比べてもそのコンセプトはかなり異色であり、また隣接する檜町公園と合わせて約4ヘクタールの緑地帯を確保するなど、緑が多いのも特徴である。グランドオープン以来多くの来場者でにぎわいを見せており、またミッドタウンタワーでは館内に設置された多くの美術作品を見て回る「ユビキタス・アートツアー」も実施されている。

(暮沢剛巳 建築評論家 / 2008年)

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百科事典マイペディア 「東京ミッドタウン」の意味・わかりやすい解説

東京ミッドタウン【とうきょうミッドタウン】

旧防衛庁跡地の再開発計画により開発された複合施設。所在地は東京都港区赤坂9丁目。2004年5月18日に着工し,2007年1月に竣工,同年3月30日にオープンした。2001年5月財務省が公示した旧防衛庁跡地の売却に対し,同年9月コンソーシアム6社(全国共済農業協同組合連合会,明治安田生命保険相互会社,積水ハウス株式会社,富国生命保険相互会社,大同生命保険株式会社,三井不動産株式会社)が落札,東京都の赤坂9丁目地区再開発地区計画に基づき,竹中工務店大成建設施工で整備された。130店舗が入る商業施設のほか,USEN,ヤフーコナミなどの企業,ホテルのザ・リッツ・カールトン東京,サントリー美術館,デザイン専門施設の21_21 DESIGN SIGHT,住居用マンションなどの施設を擁し,新たな東京の人気スポットになっている。
→関連項目六本木

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デジタル大辞泉プラス 「東京ミッドタウン」の解説

東京ミッドタウン

東京都港区にある複合施設。2007年オープン。ホテル、住居、オフィス、商業施設、文化施設などの施設で構成される。

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