東京竜原府(読み)とうけいりゅうげんふ(英語表記)Tonggyǒng-yong-wǒnbu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東京竜原府」の意味・わかりやすい解説

東京竜原府
とうけいりゅうげんふ
Tonggyǒng-yong-wǒnbu

柵城府ともいう。渤海国五京一つ。第3代国王,大欽茂 (だいきんも) の最後首都。現在の中国吉林省延辺朝鮮族自治区琿春県城の西約 6kmの古土城 (半拉〈ろう〉城) とみられている。渤海日本との交渉拠点であった。

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世界大百科事典(旧版)内の東京竜原府の言及

【半拉城址】より

…中国,吉林省琿春(こんしゆん)県の旧県城の西約6kmにある渤海時代の土城。渤海の東京(とうけい)竜原府の所在地をめぐって諸説あったが,1924年以後,数回にわたって,琿春県に残る土城に対して地表調査と一部の発掘が行われた結果,東京竜原府がここに比定されて以来,有力視されるようになった。城壁は土築で,内城と外城から構成される。…

【渤海】より

…武官としては左右の猛賁,熊衛,羆衛,南左右衛,北左右衛を置く。地方行政単位としては,王都を含め要地に五京(上京竜泉府,中京顕徳府,東京竜原府,南京南海府,西京鴨淥(緑)府)が置かれたほか,府・州・県の存在が知られている。五京のうち,大部分の期間は上京(現,黒竜江省東京(とうけい)城)が王都とされていた。…

※「東京竜原府」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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