東北アジア経済圏協力(読み)とうほくアジアけいざいけんきょうりょく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東北アジア経済圏協力」の意味・わかりやすい解説

東北アジア経済圏協力
とうほくアジアけいざいけんきょうりょく

中国の東北部,ロシアの極東・シベリア地区に日本,南北朝鮮,台湾,ホンコンを加えた地域の経済・貿易交流を強化しようという構想。中ソ対立の緩和,台湾と中国本土との人的,経済的交流の活発化や南北朝鮮の対話促進といった,東アジア地区での冷戦構造の崩壊を受けて学者グループが提唱した。環日本海経済圏や黄海経済圏構想などと地域的には重なるが,いずれも定期航空路開設や港湾整備によってヒト,モノの往来を活発化するなかで,貿易,技術,労働力協力など関係強化をはかるのがねらいとなっている。

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