東宮職（読み）トウグウシキ

デジタル大辞泉

とうぐう‐しき【東宮^▽職】

平安中期以降、皇太子の道徳・学問の師である東宮傅ふと東宮学士の総称。

とうぐう‐しょく【東宮職】

宮内庁の一部局。皇太子家に関する事務を扱う。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

とうぐう‐しょく【東宮職】

〘名〙 皇太子に関する事務をつかさどる役所。明治二二年（一八八九）初めて宮内省に置かれた。現在は宮内庁の一部局。

※宮内省達第二一号‐明治二二年（1889）一一月三日「宮内省中東宮職を置き官制を定むること左の如し」

とうぐう‐しき【東宮職】

〘名〙 平安後期以降、東宮傅(ふ)と東宮学士の総称。傅は大臣が兼ね、学士は儒者が任命され、それぞれ道徳・学問の師となる。事務局である春宮坊と、皇太子の人格形成を受け持つ傅・学士が区別された。〔官職秘鈔（1200頃か）〕

出典　精選版 日本国語大辞典

世界大百科事典（旧版）内の東宮職の言及

【宮内庁】より

…　宮内庁の前身は1869年設置以来の伝統をもつ宮内省であるが，1947年日本国憲法施行と同時に宮内府とされ，49年宮内庁とされた。その内部組織は，長官のほか次長1人，長官官房，侍従職，皇太后宮職，東宮職，式部職，書陵部，管理部となっている。侍従職には侍従長等が置かれ御璽･国璽の保管，側近事務等をつかさどり，皇太后宮職，東宮職にはそれぞれ皇太后宮大夫，東宮大夫等が置かれ，皇太后，皇太子に関する事務をつかさどり，式部職には式部官長等が置かれ儀式，交際，雅楽に関することをつかさどる。…

※「東宮職」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」