東江源鱗(読み)とうこうげんりん

世界大百科事典(旧版)内の東江源鱗の言及

【沢田東江】より

…江戸中期の書家,洒落本作者。江戸の人。出自については不詳。多田源氏の流れをくむ浪人であったと推測される。初め平林氏。名は鱗,字は景瑞,号は東郊。山県大弐の明和事件に連座してのち,字を文竜,号を東江にかえる。林家に入門して折衷学の先駆となり,また高頤斎(こういさい)に師事して書家として名をはせ,やがて古法書学を主張して東江流を開く。一方戯作にも遊び,談義本《迷所邪正(めいしよやす)案内》(1756),洒落本《異素六帖》(1757),《古今吉原大全》(1768)等を残し,これらは後の江戸洒落本の基礎をつくることとなった。…

※「東江源鱗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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