東温(読み)トウオン

デジタル大辞泉 「東温」の意味・読み・例文・類語

とうおん〔トウヲン〕【東温】

愛媛県中部、石鎚いしづち山脈北麓にある市。イチゴなどの果樹栽培が盛んな一方、西隣の松山市のベッドタウン化が進む。平成16年(2004)重信しげのぶ町、川内かわうち町が合併して成立。人口3.5万(2010)。

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精選版 日本国語大辞典 「東温」の意味・読み・例文・類語

とうおん【東温】

愛媛県中部の地名。松山市の東に位置する。伊予鉄道で松山市と結ばれ、宅地化が進む。平成一六年(二〇〇四市制

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改訂新版 世界大百科事典 「東温」の意味・わかりやすい解説

東温[市] (とうおん)

愛媛県中央部の市。2004年9月川内(かわうち)町と重信(しげのぶ)町が合体して成立した。人口3万5253(2010)。

東温市中東部の旧町。旧温泉郡所属。人口1万1043(2000)。重信川の源流部を占め,東縁は伊予灘に注ぐ重信水系と燧(ひうち)灘に注ぐ中山水系の分水界をなす。中央を重信川が西流し,松山平野南東端の低地が開ける。谷口集落の川上は松山,西条,面河(おもご)へ至る交通の要地で,近世には宿場が形成され,商家が立ち並び,伝馬屋も置かれた。農林業が町の基幹産業で,米麦作のほか,ミカン,野菜の栽培,養蚕が行われる。近年松山市への通勤者が増加している。町域南縁は皿ヶ嶺連峰県立自然公園に属し,白猪ノ滝,唐岬ノ滝がある。西端の吉久にはオキチモズク(天)の発生地がある。松山自動車道,国道11号線が通じる。

東温市西部の旧町。旧温泉郡所属。人口2万3658(2000)。重信川の中・上流域を占め,南部は石鎚山脈,北部は高縄山地で,中央を重信川が西流し,松山平野に属する低地が開ける。西は松山市に隣接し,伊予鉄道,国道11号線が通じる。古くからの穀倉地帯であったが,近年は松山市の近郊地域として県営住宅,愛媛大学医学部・付属病院が建設されるなど都市化が進んでいる。米作のほか,ミカン,イチゴ,花卉を多く産する。北吉井のビャクシンイブキ)は国指定の天然記念物である。町の南縁は皿ヶ嶺連峰県立自然公園に属し,重信川上流の奥重信景勝地として知られる。
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