東胤行(読み)とう たねゆき

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「東胤行」の解説

東胤行 とう-たねゆき

?-? 鎌倉時代武将,歌人
東重胤(しげたね)の子。源実朝につかえる。承久(じょうきゅう)の乱での功で,下総(しもうさ)東荘(とうのしょう)(千葉県)の領主から美濃(みの)(岐阜県)郡上(ぐじょう)郡山田荘の地頭となる。藤原為家(ためいえ)に和歌をまなび,その娘婿となり,二条流の歌人として知られた。文永10年(1273)80歳で死去とも,弘長3年(1263)ごろ91歳で死去ともいう。法名は素暹(そせん)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の東胤行の言及

【東氏】より

…下総出身の中・近世武家。平姓千葉氏族。千葉常胤の六男六郎大夫胤頼(たねより)を祖とする。東胤頼は上西門院(鳥羽天皇の皇女統子)に仕え,下総国香取郡東荘を領して東氏を称した。神護寺僧文覚(もんがく)と師弟の契を結び,また源頼朝の挙兵(1180)に際し長兄胤正の子成胤とともに下総国の目代を討った。1185年(文治1)頼朝から父常胤に与えられた三崎荘を父から譲与された。胤頼の子重胤は3代将軍源実朝に仕え〈無双の近仕〉と称された歌人で,その子胤行(素暹)は藤原為家(藤原定家の子)の娘婿となり,二条流の歌人として名高い。…

※「東胤行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android