旺文社日本史事典 三訂版 「東西市」の解説
東西市
とうざいのいち
唐制をまねた大宝令によって703年藤原京に設けられたのが最初で,ひきつづき平城京・平安京にも置かれた。平安京では,東市・西市が朱雀大路をはさんで七条あたりに置かれ,月の前半は東市,後半は西市が開かれ,交易される商品も定められた。京職に属する官人である市司 (いちのつかさ) と市人によって運営される官設の市場であったが,市女 (いちめ) と呼ばれる商いをする女があり,庶民の交流の場でもあった。また公開の処刑場でもあり,辻説法の場でもあった。
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