松山城[岡山](読み)まつやまじょう[おかやま]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「松山城[岡山]」の意味・わかりやすい解説

松山城[岡山]
まつやまじょう[おかやま]

岡山県高梁市にある山城別名備中松山城高梁城。高梁川の東岸,大松山,天神 (てんじん) ノ丸,前山,小松山の4峰から成る臥牛山山頂にある。仁治1 (1240) 年この地の地頭だった秋葉重信が大松山に築城したのが最初。江戸時代には小松山山頂を本丸とし,池田,水谷,安藤,石川,板倉諸氏居城となった。現在の城は元和6 (1620) 年水谷勝宗の築城に成るもの。本丸,二の丸,三の丸の構をもち,2層の天守閣となっていた。現在,天守,二重櫓 (やぐら) ,大小の曲輪跡,石垣,土塀などが残っており,重要文化財の指定を受けているほか,城跡は史跡に指定されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android