松島松太郎(読み)まつしま まつたろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「松島松太郎」の解説

松島松太郎 まつしま-まつたろう

1915-2001 昭和時代後期の社会運動家。
大正4年10月22日生まれ。昭和21年5月19日の食糧メーデーに,「朕(ちん)はタラフク食ってるぞ,ナンジ人民飢えて死ね」のプラカードをもって参加。不敬罪で逮捕され,23年最高裁で免訴が確定した。最後の不敬罪事件となる。のち共産党中央委員。平成13年8月9日死去。85歳。東京出身。中央大中退。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の松島松太郎の言及

【食糧メーデー】より

…途中,参加者代表徳田球一らは皇居に入って天皇に会見を求めた。参加者の一人松島松太郎はプラカードに〈詔書 国体はゴジされたぞ 朕はタラフク食ってるぞ ナンジ人民飢えて死ね ギョメイギョジ〉と書き,不敬罪で起訴された(第二審で免訴)。代表者らは首相官邸の組閣本部前に座り込み,吉田茂の組閣工作反対,食糧危機打開のための人民民主政府樹立などを要求,いったん吉田の組閣を断念させた。…

※「松島松太郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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