松本金太郎(読み)まつもと きんたろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「松本金太郎」の解説

松本金太郎 まつもと-きんたろう

1843-1914 幕末-明治時代能楽師シテ方。
天保(てんぽう)14年9月19日生まれ。宝生(ほうしょう)流の松本弥八郎の養子。幕府崩壊後,徳川慶喜(よしのぶ)に随行して駿府(すんぷ)に隠退したが,明治15年上京して能楽の振興につくした。次男松本長(ながし)が跡をつぐ。大正3年12月16日死去。72歳。江戸出身。本姓中田

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の松本金太郎の言及

【松本長】より

…宝生流シテ方。宝生流の名家,松本金太郎(1843‐1914)の次男として静岡に生まれる。1882年父とともに上京,16世宝生九郎に入門,1917年九郎が没するまで稽古(けいこ)を受け,野口政吉(のち野口兼資(かねすけ))とともに宝生流の双璧(そうへき)とうたわれた。…

※「松本金太郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android