松村八次郎(読み)まつむら はちじろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「松村八次郎」の解説

松村八次郎 まつむら-はちじろう

1869-1937 明治-昭和時代前期の陶業家。
明治2年生まれ。25年名古屋の松村九助(くすけ)の養子となる。29年硬質磁器の特許をえて,35年より生産をはじめる。同年佐賀県有田に石炭用の一間窯をひらいた。昭和12年9月8日死去。69歳。肥前松浦郡曲川村(佐賀県)出身。東京工業学校(現東京工業大)卒。旧姓西山

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の松村八次郎の言及

【瀬戸焼】より

…その生産の大半を占めたのは輸出用の上絵磁器であり,国際競争力の点から安い日常食器生産の伝統をもつ瀬戸,美濃を背景に,名古屋を中心として窯業の近代化が進められた。1902年松村八次郎による石炭窯の完成で硬質陶器が生まれ,1904年には日本陶器の倒炎式丸窯の完成,機械化による量産体制の確立によって,近代化に一時期を画した。以後,瀬戸,美濃,名古屋は有田,京都を凌駕して飛躍的発展を遂げ,今日の陶磁器生産の基礎ができあがった。…

※「松村八次郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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