板倉卓造(読み)いたくらたくぞう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「板倉卓造」の意味・わかりやすい解説

板倉卓造
いたくらたくぞう
(1879―1963)

大正・昭和期の新聞記者国際法学者。広島県出身。慶応義塾大学政治学科卒業。慶応義塾普通部教師を務めたのちヨーロッパに留学。帰国後、慶応義塾大学法学部教授として1944年(昭和19)退職まで国際法を講じた。かたわら『時事新報』の社説担当記者を務め、外報部長、副主筆を歴任し1923年(大正12)主筆。自由主義的論客として知られた。第二次世界大戦後『時事新報』を復刊し、社長兼主筆。のち『産業経済新聞』主筆も務めた。

[有山輝雄]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「板倉卓造」の解説

板倉卓造 いたくら-たくぞう

1879-1963 明治-昭和時代の新聞人,法学者。
明治12年12月9日生まれ。欧米に留学して国際法をまなび,明治43年母校慶応義塾の教授となる。かたわら38年時事新報社にはいり,大正12年主筆。自由主義の論陣をはる。昭和21年「時事新報」を復刊し社長,30年合併先の「産経時事」の主筆。昭和38年12月23日死去。84歳。広島県出身。著作に「近世国際法史論」など。

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