板倉重矩(読み)いたくら・しげのり

朝日日本歴史人物事典 「板倉重矩」の解説

板倉重矩

没年:延宝1.5.29(1673.7.13)
生年:元和3(1617)
江戸前期の老中,下野国(栃木県)烏山藩藩主。板倉重昌長男,母は林吉定の娘。幼名長命,通称又右衛門。内膳正。寛永14(1637)年島原一揆に際して父重昌と共に九州へ赴く。戦死した重昌にかわって戦功を上げるが,軍律に違反し一時逼塞させられた。16年遺領を継承し三河国中島1万石。大坂定番を経て寛文5(1665)年老中となり,一時京都所司代となるが,のち老中に再任。数度の加増により12年には下野烏山5万石となった。大坂定番のころの逸話として,大坂城の落雷,炎上の際の冷静な対応ぶりが伝えられ,また所司代として朝廷からも厚い信任を得ていたという。<著作>『板倉重矩遺言』

(大森映子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「板倉重矩」の解説

板倉重矩 いたくら-しげのり

1617-1673 江戸時代前期の大名
元和(げんな)3年10月24日生まれ。板倉重昌(しげまさ)の長男。寛永14年父とともに島原の乱に出陣。16年三河(愛知県)深溝(ふこうず)藩主板倉家(2代)をつぎ,同時に三河中島藩主に転じた。寛文5年老中。京都所司代をへて,10年老中に再任。12年下野(しもつけ)(栃木県)烏山(からすやま)藩主板倉家初代となる。5万石。寛文13年5月29日死去。57歳。

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367日誕生日大事典 「板倉重矩」の解説

板倉重矩 (いたくらしげのり)

生年月日:1617年10月24日
江戸時代前期の大名;老中
1673年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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