精選版 日本国語大辞典 「板舟」の意味・読み・例文・類語
いた‐ぶね【板舟】
〘名〙
※宝治百首(1248)夏「けふも又田子のいた舟さしうけてぬま江をふかみとる早苗かな〈藤原知家〉」
② 江戸時代から大正年間、東京日本橋の旧魚河岸で、魚商が市場区域内西側の一定区域を限って魚類を販売した際、その魚を並べた板。初め、この板が船形をしていたところからいう。
※人情本・藪の鶯(1827)中「今日はから不漁(しけ)よ、板舟(イタブネ)が全然(まるで)干上って居る」
③ 「いたぶねかぶ(板舟株)」の略。
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