板輿(読み)イタゴシ

デジタル大辞泉 「板輿」の意味・読み・例文・類語

いた‐ごし【板×輿】

屋根と左右両側白木板で張り、前または前後すだれを掛けた輿。上皇公卿・僧が遠行に用いた。

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精選版 日本国語大辞典 「板輿」の意味・読み・例文・類語

いた‐ごし【板輿】

〘名〙 腰輿(ようよ)一種。屋根や腰の両側を、板張りにした輿。軽装遠出に用いた。室町時代には「木輿(きごし)」ともいい、上皇以下諸臣の公卿、僧侶等が用いた。賀柄輿(がえごし)
満済准后日記‐永享元年(1429)九月二一日「宗済僧都、隆済僧都、顕済等板輿体、御後参了」

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普及版 字通 「板輿」の読み・字形・画数・意味

【板輿】はんよ

方四尺の白木の輿。版輿。晋・潘岳〔閑居の賦〕太夫人乃ち板輿にし、輕軒に升(のぼ)り、く王畿を覽(み)、く家園を(めぐ)る。

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