旺文社世界史事典 三訂版 「林 彪」の解説
林 彪
りんぴょう
Lín Biāo
中国の軍人
若くして革命運動に投じ,北伐軍に参加。1927年南昌蜂起の失敗後,毛沢東配下の部隊に合流し,井崗 (せいこう) 山に労農紅軍を組織。以来,一貫して軍事面を担当し,軍司令官・抗日軍政大学校長などを歴任した。中華人民共和国の成立後,中南軍政委員会主席。1959年国防部長。1966年以来,文化大革命の名の下に劉少奇 (りゆうしようき) ら実権派の打倒に活躍し,69年党副主席となり,毛沢東の後継者に擬せられたが,71年クーデタを企図し,失敗して逃亡中,モンゴル上空で爆死したとされている。その後,全中国に彼の影響を排除する批林批孔運動が大規模に展開された。
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