柳の髪(読み)ヤナギノカミ

デジタル大辞泉 「柳の髪」の意味・読み・例文・類語

やなぎ‐の‐かみ【柳の髪】

柳の枝が細く長いのを髪に見立てていう語。
春風や―をけづるらん緑のまゆも乱るばかりに」〈新千載・春上〉
女性の長く美しい髪を柳の枝にたとえていう語。
「―を何ゆゑに、浮き世恨みて尼が崎」〈浄・歌念仏

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「柳の髪」の意味・読み・例文・類語

やなぎ【柳】 の 髪(かみ)

① 柳の枝の細くしなやかに垂れるさまを髪に見立てていう。
※新千載(1359)春上・五九「春風や柳のかみをけづるらん緑の眉も乱るばかりに〈亀山院〉」
② 女の髪の長く美しいさまを柳の枝にたとえていう。やなぎがみ。
今昔(1120頃か)一〇「柳の髪は黒き筋も无し」

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