精選版 日本国語大辞典 「柵戸」の意味・読み・例文・類語
き‐へ【柵戸】
〘名〙 ⇒きのへ(柵戸)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
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「きのへ・きへ」とも。古代,東北地方や南九州地方にたてられた城柵に付属した民。東北地方の蝦夷(えみし)に対した城柵の柵戸が著名。政府は城柵をたて,柵戸を諸国から移配し,城柵の周りに住まわせて開拓させ,しだいにその地域に律令制支配をうちたてていった。はじめ一般民戸を戸単位に移配したが,やがて人単位となり,8世紀中頃以降,浮浪人や罪人が送りこまれるようになった。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
…現代では,戸外にある木製の簡単な構造の戸をさすが,古代・中世には柵戸,ないし城戸と書かれ,柵や城郭の出入口を意味した。ついで近世では,城下町の郭内への出入口などの軍事的要素の強い門のこともいうが,主として江戸・大坂などの大都市の表通りの町境の要所に設けられた門のことを意味するようになる。…
※「柵戸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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