栂椹(読み)とがさわら

精選版 日本国語大辞典 「栂椹」の意味・読み・例文・類語

とが‐さわら ‥さはら【栂椹】

〘名〙 マツ科の常緑高木。本州紀伊半島四国の高知県東部の深山に生える。高さ三〇メートルに達するものもある。樹皮灰褐色で縦に裂け薄くはげる。葉はツガより細長く裏面は白い。雌雄同株。果実は長さ約五センチメートルの卵円形で藍黒褐色に熟し下向きにつく。包鱗は剣状で種鱗より長く外に出ている。葉がツガに似、材がサワラに似るところからこの名がある。さわらとが。ごようとが。まとが。

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デジタル大辞泉 「栂椹」の意味・読み・例文・類語

とが‐さわら〔‐さはら〕【××椹】

マツ科の常緑大高木。本州・四国の深山に自生。樹皮は灰色。葉は針状で、2列に密生する。4月ごろ、雌花雄花が咲き、球果は黒褐色。材は軽く、建築材や桶に利用

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