核アメリカ(読み)かくあめりか

世界大百科事典(旧版)内の核アメリカの言及

【アメリカ・インディアン】より

…そして前1000年ころには,ほぼ16世紀初頭の文化領域の基本的特徴ができあがっていた。そのうちメソアメリカと中央アンデスの2領域では,その後の文化的・社会的発展が急速で,文明社会を形成,この両地域は核アメリカともよばれる。 中南米インディアンの文化領域について,J.スチュワードは,(1)メキシコ・マヤ高文明地域,(2)中央アンデス高文明地域,(3)砂漠農耕地域,(4)環カリブ海部族連合・首長国地域,(5)熱帯雨林農耕村落地域,(6)採集・狩猟民地域に分け,G.ウィレーは10地域に分類する。…

【ラテン・アメリカ】より

…したがって土地所有型態を社会経済的視点で類型化する場合,国によって,また地域によって差異がある。 植民地支配以前における先住民の土地占有の型によってみれば,それは征服前に土着の文化が高度に発達し,アステカやインカなど国家レベルまでの統治機構が形成されていたメキシコ,中央アメリカ,アンデス高原の諸地域,いわゆる核アメリカと,その他の地域に大別できよう。前者においては,人口稠密(ちゆうみつ)で集約的な定住耕作が行われ,アステカではカルプリcalpulli,インカではアイユと呼ばれていた土地の共有を基盤とした農村共同体が成立し,一定の賦役(インカではミタ),貢納制によって国家に統合されていた。…

※「核アメリカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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