根笹(読み)ねざさ

精選版 日本国語大辞典 「根笹」の意味・読み・例文・類語

ね‐ざさ【根笹】

〘名〙
イネ科の竹笹類。北海道南部・本州・四国・九州に十数種類生える。高さ一~六メートル。葉は枝の上部に左右二列につき長さ五~二〇センチメートル。小穂は淡緑色、またはやや紫色を帯びる。静岡・富山県以東にはアズマネザサが最も普通で、しばしば火山地帯などに大群生する。両県以西の本州・四国・九州にはケネザサが最も普通で、河原山麓に生える。狭義ネザサは近畿地方の山麓に野生
※多識編(1631)三「越王竹 今案祢左左」
※俳諧・犬子集(1633)二「雪の夜は竹もかこふてねささ哉〈正直〉」
紋所の名。①を描いたもの。
談義本・遊婦多数寄(1771)三「根笹は近江や」

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デジタル大辞泉 「根笹」の意味・読み・例文・類語

ね‐ざさ【根×笹】

イネ科の植物西日本山野に群生し、高さ3メートルに達する。茎は地中を横に伸び、強い。葉は細長く、先が急にとがる。4、5月ごろ花をつける。
紋所の名。1図案化したもの。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「根笹」の解説

根笹 (ネザサ)

学名Pleioblastus chino var.vaginatus
植物。イネ科の常緑竹

根笹 (ネザサ)

植物。イネ科タケササ類の小形の竹の総称。ササの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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