根葉(読み)ねは

精選版 日本国語大辞典 「根葉」の意味・読み・例文・類語

ね‐は【根葉】

〘名〙
① 根と葉。また、ものごとの根本をいう。
史記抄(1477)一六「皆窮根本とは根葉をただいたぞ」
② あれこれと心中にわだかまって、あとまで残るもの。恨み遺恨。根(ね)
歌舞伎阿国御前化粧鏡(1809)五立「おのれが無礼を顧ず、某を根葉(ネハ)に存じ」

ねから‐はから【根葉】

〘副〙 (「はから」は「根から」に語調を合わせてつけたもの) 「ねから(根━)」を強めたいい方。すっかり。全然。いっさい。
※俳諧・うちくもり砥(1682)「その我の折りやう真実に根から葉からとぞ」
浄瑠璃薩摩歌(1711頃)鑓じるし「ねからはから聞ねば、気に懸かって夜が寝られず」

こん‐よう ‥エフ【根葉】

ねっから‐はっから【根葉】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「根葉」の意味・読み・例文・類語

ね‐は【根葉】

根と葉。また、根も葉も、すべて。
「その家来浪人まで引っ捕へて、―を絶やさうと」〈伎・四谷怪談
心にわだかまっていて、あとまで残る恨み。
ひとの噂の草履打、それを―にも思はずに」〈人・辰巳園・四〉

こん‐よう〔‐エフ〕【根葉】

根出葉こんしゅつよう」に同じ。

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