精選版 日本国語大辞典 「格物」の意味・読み・例文・類語
かく‐ぶつ【格物】
〘名〙 (「大学」の「致レ知在レ格レ物」から) 窮極の目的である「平天下」にいたる最初の段階。「格物・致知・誠意・正心・修身・斉家・治国・平天下」の順に発展する。朱子によれば、「物にいたる」と訓じ、個々の事物についての道理を徹底的に究明すること。王陽明によれば、「物をただす」と訓じ、対象に向かう心の動きを正しくすること。
※大学要略(1630)上「さてこの知には何より入ぞと云に、『格(カク)物』より始る也」
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