格闘競技(読み)かくとうきょうぎ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「格闘競技」の意味・わかりやすい解説

格闘競技
かくとうきょうぎ

相対する競技者が、その肉体を直接に接して、もしくは器具を介在させて、技と力を競うスポーツ。しかし明確な定義があるわけではなく、アイスホッケーやサッカーのような団体競技で、しかも肉体的接触を本質としない競技をも含める場合がある。

 歴史的には、陸上競技と並んで人類最古のスポーツといってよく、生存のための闘争に密着したものであった。古いものとしては、古代ギリシアから始まったレスリングボクシングパンクラチオン、古代バビロニアや古代エジプトの遺物遺跡壁画にみられる相撲(すもう)類似の競技などが有名であるが、明確でないルールのものを含めると全世界的にみられる。

 国際的には、レスリング、ボクシング、柔道空手合気道剣道フェンシングが現代のおもな格闘競技といえよう。ただし、国際的にはあまり行われていないが、ある民族の間では広く普及し高い人気をもった競技が多いのが、格闘競技の特徴でもある。

[石井恒男]

その後の動き

日本では近年「K-1(ケーワン)」などの打撃技による格闘競技や、「修斗(しゅうと)」などの総合格闘競技が生まれ、人気を博している。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android