桂誉重(読み)かつら たかしげ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「桂誉重」の解説

桂誉重 かつら-たかしげ

1817-1871 幕末-明治時代の国学者。
文化14年9月2日生まれ。桂誉正(たかまさ)の養子越後(えちご)(新潟県)新津大庄屋の桂家7代。鈴木重胤(しげたね)に入門し,出羽(でわ)庄内の豪農大滝光憲(みつあきら)とともに師の「日本書紀伝」の出版を援助した。また佐藤信淵(のぶひろ)の学説にまなび,農業,民政にいかそうとした。明治4年9月15日死去。55歳。通称は慎吾。号は方正居。著作に「済世要略」「世継草摘分」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「桂誉重」の意味・わかりやすい解説

桂誉重
かつらたかしげ

[生]文化14(1817)
[没]明治4(1871)
幕末~明治の志士。通称は慎吾,方正居と号する。鈴木重胤門人古典に通じ,詩歌に長じた。

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世界大百科事典(旧版)内の桂誉重の言及

【越後国】より

… 豪農豪商の成長にささえられて,地方の文化が発達した。鈴木牧之は塩沢の縮商で家業のかたわら文雅を好み,江戸の山東京伝らと交わり,雪国の風土を《北越雪譜》にまとめ,小千谷の商人広川晴軒は自然科学を学んで《三元素略説》(1865)を著し,新津の大庄屋桂誉重(かつらたかしげ)は国学に親しみ鈴木重胤の門人となり《済生要略》を著した。私塾,寺子屋が発達し,百姓の子弟で学ぶ者も多くなった。…

※「桂誉重」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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