精選版 日本国語大辞典 「桶・麻笥」の意味・読み・例文・類語
お‐け を‥【桶・麻笥】
〘名〙
① (麻笥) 細く裂いて長くつないだ麻を入れておく円筒形のうつわ。檜(ひのき)の薄板を曲げてつくる。おごけ。
② (①から転じて) 杉または椹(さわら)の細長い板を縦に並べ合わせて輪にして底をつけ箍(たが)でしめた円いうつわ。柄(え)のあるものもあり、つるをつけてさげるものもある。古くは板をまげて作った。火桶、水桶などがある。
※霊異記(810‐824)下「笥(ヲケ)に入れて山の石の中に蔵め置き〈真福寺本訓釈 笥 乎介〉」
※説経節・さんせう太夫(与七郎正本)(1640頃)上「五かうにてんもひらくれば、かまとおうこと、をけとひしゃくをまいらする」
※禅鳳雑談(1513頃)中「おけにこしをかけるまへより小袖のかたをよくとち候」
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