梁山夫婦塚(読み)りょうざんめおとづか(英語表記)Yangsan Pubu-ch'ong

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「梁山夫婦塚」の意味・わかりやすい解説

梁山夫婦塚
りょうざんめおとづか
Yangsan Pubu-ch'ong

韓国慶尚南道梁山邑の三国時代の墓。山腹突端に位置し,径約 55m,高さ約 9.2mの円墳で,野石積み横穴式石室をもつ。主人夫妻を含め計5体が発見された (1920) 。金銅冠,銀か帯,銀腰佩,金銅沓などは新羅文化との深い関連を示す。

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世界大百科事典(旧版)内の梁山夫婦塚の言及

【加羅】より

… この時期の文化は,地域的な特色が明瞭になり,王の権威もさらに高まり,古墳はますます大型化した。たとえば梁山夫婦塚は,直径約55m,高さ8m強もあり,その遺物には新羅の金冠と同型の金銅冠などがある。その他の遺物で冠帽や馬具,甲冑などは,高句麗から影響を受け,馬具や甲冑は日本に影響をおよぼした。…

【梁山古墳群】より

…北の城隍山城(北山城)の北西にのびる稜線上に立地する古墳群は100基以上の円墳からなる。その西端の北亭里10号墳(梁山夫婦塚)は,1920年に発掘された。径27mほどの円墳で,短い羨道をもつ竪穴系横口式石室墳である。…

※「梁山夫婦塚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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